横浜シーサイドライン 金沢八景駅ホーム移設 (2019/04/06)
JR根岸線の新杉田駅〜京急の金沢八景駅を結ぶ新交通システムである横浜シーサイドラインは
1989年(平成元)年に開通したが、金沢八景駅については京急の駅から離れた場所にあった。
これは、用地の取得や区画整理の問題らしいが、開業当時から京急の駅に直結する想定であったらしく、
現行の駅は仮設駅であった。
だが、工事はなかなか進展せず、開業以来ずっと仮設駅での営業のまま、30年余りが経過していた。
2012年頃から工事が始まり、平成も終わろうとする3月31日に、ようやく本設のホームが京急の駅に隣接して完成した。
1.ホーム移設前(2019年3月30日)
金沢八景から1駅隣の野島公園まで行ってから、再び戻ってきてホーム近辺の路線風景を撮影した。
本来は複線の線路の上にホームを設置しているので、駅部は単線となっている。
車止めの先には、通路の下に新しい線路が見えている。
次の日には、この通路が撤去されて車両が通るのだろう。
この日で廃止となる仮設ホームの様子。
ホームの下には、まだ未使用の線路があるのだろう。
床の材質が違っている部分は車止めから伸びる線路になる予定だ。
エレベータの窓からは本設のホームが見える。
改札の外の様子。
工事が始まる前は歩道橋が京急の駅付近まであったが、工事の進捗により撤去された。
新駅舎付近は、もう明日から使用開始するので柵のみが設置されている。
駅下のロータリーもすっかり整備されていた。
横浜シーサイドラインと直結となる京急の駅も、リニューアル工事が進んでいる。
横浜シーサイドラインに先駆けて、今年の1月下旬に橋上駅舎が使用開始となり、
駅ビルの一部も完成していた。
2.ホーム移設後(2019年4月6日)
ホーム移転は3月31日だったが、この日は別の用事があったので行けず、その次の休日である4月6日に
移設後の様子を見に行った。
野島公園駅から乗ってみると、廃止となった旧ホームは相変わらず線路の上に残っていたものの、
内装はすでに撤去作業が始まっていた。
改札外の階段への通路は線路のために寸断されていたが、通路として使用されていた部分は
残っていた。
京急ホームの近くなった新ホームは複線だが、旧ホームの部分から単線状態になっているので、
島式2線ホームの片側は使用されていない。先月31日のダイヤ改正でも本数はそれほど増えていないのかもしれない。
未使用のもう片方には、地元の学校の鉄道研究部から送られた花が飾られていた。
改札を出てホーム階の下に行くと、旧ホーム方面に出る通路になっている。
先月30日まで使用されていた旧駅への入り口は、階段とエレベータの地上部に柵が設置されていた。
上は歩道橋になっていたが、その歩道橋も京急駅方面は撤去されていて駅の利用者以外は使用されていなかったので
歩道橋ごと解体されるのだろう。
本設駅営業が開始されて「全線」開業となったが、
駅員に聞いたところでは、新ホームが複線営業されるのは旧ホームの完全撤去後になるので、
完全複線化は約1年ほどかかるということだ。
また、ホームの構造上、京急の線路を跨げる高さにあるので、改札や入り口の位置を変えれば、
内陸部への延伸も不可能ではないかもしれない。
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