とうきょうスカイツリー駅立体交差工事(3) (2025/12/07)
東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)のとうきょうスカイツリー駅で、
2025年12月7日に下りホームが新ホームへと移設されるので、その切り替え前と後の様子をレポートする。
これで、業平橋駅以来のホームは完全に廃止されることとなる。
１．切り替え前 2025年12月6日
現在は、上りホームが3年前の2022年11月に切り替わっており、下りホームだけが旧ホームで運用されているので、
上下線でコンコースから完全に分離され、それぞれを改札内で行き来はできない。
まずは、上りホームから、切り替え直前の様子を見てみる。
上りホームの浅草方は一部工事が未完成で、下りホームも屋根がないなど簡素な造りとなっているのは、
旧ホーム撤去後に線形を整えてホーム形状が変わるからなのか。
また、北千住方に、まだ未使用なコンコースが完成するため、すでにエスカレータが設置されている。
現在使用されている、未完成の上り線専用コンコース。この先に下りホームへの階段があるのだろう。
高架沿いに北千住方面に歩くと、結構遠いと感じたが、東京メトロの押上駅付近に新コンコースへの
入り口らしき場所がある。
もちろんまだ開設前だが、すでに共用できる準備は整っている。
そこから戻り、上り線入り口を抜けて高架を浅草方面に歩くと、この日で廃止となる下りホームへの
入り口がある。
こちらの方がしっかりしていて正規の入り口のように見える。
ここからは、一度浅草方面に乗り、下り線の切り替え区間を乗って、運用最終日の下りホームに降りてみた。
島式1面ホームだったが、上りホームが新ホームに切り替わってからは、上り線は停車しないので、
柵が設置されている。
コンコースは、東京スカイツリーが完成と同時期に、業平橋からとうきょうスカイツリーと駅名を改称した時に
リニューアルしたので、まだ10数年しか経っておらず、非常にきれいなものだ。
なので廃止するのは少しもったいない気がする。
コンコースの跡地は、別の施設として有効活用されると思うが、何に使用されるのだろう。
そこから、曳舟方面に乗ると、まだ未完成の留置線の様子も見ることができる。
留置線も完全に高架化されるが、一部は完成しているが、まだ高架すらできていない箇所もあるので、
全体の完成は、まだ少し先だろう。
２．切り替え後 2025年12月7日
一夜明けて12月7日、使用が終了した旧ホームを抜けて、いよいよ新ホームに停車した。
旧ホームは、今後は解体されるのだろう。
上りホームの北千住方は簡素な構造になっているが、浅草方の線形を修正してホームを完成
させれば、停止位置をそちらに移すのだろう。
現在は上下線が相対式ホームとなっているが、下り線側には、もう一つ、留置専用ホームが建設される
予定である。
気になるのは留置線ホームの長さだ。
同じく8両編成とするのか、10両編成対応にして半蔵門線方面に行けなかった電車をこちらに流すのに
使うのか、あまり情報がなくよくわからない。
おそらく東急目黒線のかつての奥沢駅のような構造になるのだろう。
新ホームからはスカイツリーが見にくいかと思ったけれど、思ったよりも良く見えた。
欲を言うなら、屋根はガラス張りなどにすればなお良かったと思う。
昨日までは上りホーム専用の仮設コンコースは、新たに下りホームへのエレベータと階段が伸びている。
今後、本設のコンコース建設が本格的に始まるのだろう。
そして、今回新たに開設された、北千住方のコンコース。
浅草方のコンコースとはホームに出ないと直接行き来できず、分断されている。
すでに本設らしく、きれいなものになっているけれど、売店一つないので閑散としている印象を受ける。
シャッターの向こうは、現在仮設のコンコースとつながる通路が建設されているのだろうか。
また、思った以上に押上駅に近く、アクセスが良いかもしれない。
次に、使用終了となった旧下りホーム。
早くも機材の撤去工事が始まっている模様だが、今後どんな施設に転用されるのだろう。
この工事において、大きな進展があったけれど、今後は留置ホームの建設が本格化すると思われる。
かつて、業平橋時代は、現在のスカイツリーのある場所には、10両編成対応の当駅発着の地上ホームがあった。
押上駅で地下鉄半蔵門線と直通するようになって廃止になったが、かつての規模が戻ってくるかもしれない。
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