上野動物園モノレール休止 (2019/10/28)


 上野動物園のモノレールが11月1日から休止するというので、10月27日が休日最後なので乗ってきた。

 正確には東京都交通局上野懸垂線といって、上野動物園内にありながら都営の交通機関である。
 開業は1950年代なので、羽田へのモノレールよりも古い。

  
 上野公園側の東園と不忍池のある西園を数百メートル結んでいる短い路線だが、単線で列車交換ができないために 1編成の往復のみの運行なので、比較的混んでおり、乗るのには30分ほどかかった。
 運賃は大人150円と安いが、東京ディズニーランドのモノレールとは違って動物園の敷地内にあるので 入館料600円を払わねば乗る機会はない。

  
 現在の車両は、『宝くじ号』と表示されている通り、宝くじ協会から贈られたものらしい。
 安全のためだろうか、内部は座席指定制で、立って景色を見ることはできないようだ。

  
 帰りも乗ろうかと思ったが、もう夕方だったために乗ることはできなかった。
 地上駅の東園駅を出ると道路をまたいで本の2〜3分で高架駅の西園に到着した。

 無期限の休止ということなので、実質廃止なのだろうが、休止扱いのためにすぐには線路の撤去などは 行われないのだろう。
 休止の原因は老朽化とメンテナンスの困難さだといわれているので、惜しい気がする。
 可能性は薄いが、復活と存続を願いたい。
 代替の東西の輸送機関としては、ロープウェーあたりでもあれば便利だと思う。
 ロープウェーはモノレールに比べて建設も容易だと聞くし、収益性もよいかもしれない。
 それも動物園全体を縦断するようなもので、動物を見下ろせるようなものでもあれば 楽しいだろう。




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