高輪ゲートウェイ駅開業 (2020/03/14)


 広大な田町車両センターの跡地の再開発のため、前年11月に山手線・京浜東北線の線路が切り替わって以来、 ずっと通過していた高輪ゲートウェイ駅開業のために、やっと降りることができた。
 駅名の決まった経緯など、色々と話題の多い駅だ。
 2020年3月14日の鉄道業界の一斉ダイヤ改正で使用開始の運びとなったが、3月にしては寒い雨の上に、新型コロナウィルスの 影響を受けながらの開業となった。

  
  
 品川からはそれほど離れてはいない。
 京浜東北線で品川から来ると、海側には東海道線の線路があり、その後ろには、大幅に縮小されたとはいえ、 留置線があるので、ここで特急車両の留置が見れるので、ちょっとした撮影スポットになるかもしれない。
 ホームは山手線・京浜東北線それぞれ路線系統別島式ホームで、田町方で京浜東北線の北行が 山手線を跨いで方向別に並び変わる。
 品川方の階段は、まだ使用開始前だった。

  
 山手線ホームは、京浜東北線と比べると少々印象が違う。
 京浜東北線ホームは、上が通路になっているのに対し、山手線ホームは隈研吾氏デザインの特徴的な吹き抜け構造なので、 天井が高い。
 内回り線の山側には、並行して線路がもう一本引けそうなスペースがある。
 何のためかは不明だが、もしかしたら原宿駅のように、将来ホームを増設する想定のスペースなのかもしれない。

  
  
 コンコースでは、開業初日ということで、パネル展示などもあった。
 駅の外の丸型のテントのようなものは街開きイベントの施設らしいが、新型コロナのために イベントの開催は延期となった。
 ロボットの展示もあった。
 他に案内用AIロボットや無人売店が話題となったが、この日はまだ稼働開始はしていないようだ。

  
 最新型のQRコード対応の改札機は、QRコードの使用方法が分からなかったが、定期券の区間内なので問題はなかった。
 改札の外では、最新テクノロジー満載の駅ながらも開業日発行の紙の切符を購入する行列があり、なんと2時間待ちだという。
 直前になり話題になった駅の看板は、オーソドックスな明朝体のフォントがWordで数秒で描いた印象を受けるが、 駅名にカタカナが入っているからだと思う。

 駅の売店は開業しておらず、イベントも延期となったために店は全くないので、駅の周辺を歩いてみると、 田町車両センターの跡地に敷かれた道路を抜けて第一京浜に出る。
 前年の11月まで使用されていたし廃線跡が壁が設置されていて見えなかった。
 都営浅草線の泉岳寺駅には思ったよりも近かった。

 新型コロナの件でイベントはなかったものの、話題性が大きかったので人は多く来ていた。
 まだまだ暫定開業なので、これから本格的に開発が進むのだろう。
 今後は、泉岳寺駅のホーム拡張工事が続くと思うが、ブルートレインが多数留置されていた往年の 田町車両センターの様子を展示する施設も欲しいところだ。

 現時点では海側には通路が全くなく、大変に不便である。
 海側に出るには、一度第一京浜に出てから、高輪橋架道橋という天井が低くて有名な長い、 いわゆる品川の「お化けトンネル」を 通らねばならない。
 できるだけ早く海側の出口を設置してほしい。


>>関連旅行記
 高輪ゲートウェイ駅開業
 JR品川駅 京浜東北線北行・山手線 線路切り替え工事
 JR品川駅 京浜東北線南行 線路切り替え工事
 JR品川駅 東海道線 線路切り替え工事


<< Back
Copyright (C) Tekka Tsunamaki 2005 All rights reserved.