第19回関西旅行 (2016/07/19)


1.京都鉄道博物館

 関西に旅行するのは1年ぶりくらいになる。
 そのときもちょうど7月だったが、当時は梅雨が明けていて、もっと日差しも強くて暑かった覚えがある。
 今月のGW京都鉄道博物館の開業に備えて、その全身である梅小路蒸気機関車館が閉館するというので、 閉館の前に訪れたのだった。

 新幹線で京都に着いたときには昼前だったので、昼食後に徒歩で向かった。
 京都鉄道博物館は徒歩だと駅から微妙に遠く、嵯峨野線の丹波口からでもそれなりに距離がある。
 途中の梅小路公園には、路面電車の車両が多数生態保存されている。(公園内の車両の撮影は前回の旅行で 済ませてあるので割愛する)
 途中はチンチン電車が150円で乗れる。
 去年はここから搬入前の博物館展示用車両が多数留置されていたのが見えたが、開業している現在は空き地に なっている。この空き地は、ホテルなどに使用されるらしい。

 その公園を抜けて、嵯峨野線の高架下をくぐると到着する。
 蒸気機関車館時代の旧二条駅舎を移築した入り口のすぐ右に新しい鉄道博物館の入り口がある。
 券売機では、連休中なのでそれなりに並んだが名古屋のリニア・鉄道館ほどではなかった。
 新しい施設だけあり、券売機はICカードにも対応していた。

 ゲートを抜けると、屋外展示場がある。  大阪弁天町の交通科学博物館から移転してきた車両も多数あり、展示場の雰囲気も似ている。
 ついこの前まで現役だったトワイライトエクスプレスの車両も早くも展示されていた。
 以下は撮った写真。

  
  
  
 屋内は3階層になっており、1階に多数の車両が展示されている。
 珍しいところでは、寝台車581系が展示されている。ただ、残念ながら中には入れない。
 以下は撮った写真。

  
  
  
 2階にも鉄道関連の展示物があり、3階は休憩所になっており、吹き抜けになっている1階を見下ろせる。
 2階には転車台に降りる通路がある。
 
 蒸気機関車館時代の建物は基本的に取り壊されていないので、転車台やSLは従来通り残っている。【写真左】
 休憩所代わりの50系客車も残っていた。【写真右】
 
 SLスチーム号の健在だった。今回の開業に伴い、客車は新規のものに変わっている。
 前回のものよりも客車っぽいデザインになっている。

 出口は、旧蒸気機関車館の入り口をそのまま出口専用に転用している。
 蒸気機関車館の建物はほぼ残っており、実質的には弁天町の博物館の展示物を移転して増築しているので、  最大規模の鉄道展示施設だ。大宮の鉄道博物館かそれ以上の展示数だった。
 ただ、車両数の割には内部を常時公開しているものは少なかったと思う。
 特に寝台車両の内部は公開してほしかった。
 寝台車両は、一施設全てを使ってもいいくらいだと思う。


2.阪急京都線
 バスで京都駅まで戻った後は、地下鉄で烏丸から阪急京都線で大阪方面に向かう。
 京都線はしばらく走ると、新幹線に沿って線路が続いている。
 淡路付近では、高架化工事をしている。
 淡路では、阪急千里線との4方向分岐の平面交差なので、ダイヤ上のネックになっていた。
 そのため、高架は二重構造となる予定である。


3.大阪環状線・学研都市線

  
 阪急梅田まで乗ったら、そこからは大阪環状線でホテルまで行くのだが、途中でおおさか東線の工事状況を 見ておくので、京橋から学研都市線の鴫野駅に行った。
 ここでは、おおさか東線が延伸され、新大阪まで完成するのは、2018年度というので少々先だ。
 貨物線は単線だからだろう。
 この駅も完成後は3面4線になるという。【写真左・中】

 そこからまた環状線で、途中の寺田町で降りて、戦前の頃に壁に直接描かれた駅名標が発見されたというのだ。【写真右】


4.新世界

 天王寺で降りてからは御堂筋線の動物園前で降りると、新世界にあるホテルに到着する。
 この付近は、10年ほど前に来たことがあったが、久々に来てみると独特な派手な雰囲気がある。
 特に、名物の串カツの店が多く軒を連ねている。
 チェックインしてから、早速食べに行くが、独特のルールとして、「串カツのソース二度漬けお断り」というがある。
 要するに、ソースは他人と共有して使うので、一度口に入れたものを漬けるなということらしい。
 入った店の串カツは全て100円とかなり安いが、一本あたりは2個しか付いておらず、究極の薄利多売なのだろう。
 サービスとして出たキャベツと、いっしょに注文したお茶漬けの方が量が多くてボリュームがあった。


5.通天閣

 
 翌朝は、10時前にホテルをチェックアウトし、すぐ近くの通天閣に登った。【写真左】
 入り口は地下1階にあり、そこからエレベータで2階に行く。
 そこから展望台に直通するエレベータに乗り、展望台に行く。
 このフロアには、昭和の懐かしい街並みが再現され、大阪出身の漫画家ゆでたまご氏のキン肉マン原画展もやっていた。【写真右】

 
 東京スカイツリーの6分の1の高さらしいが、大阪の街を一望でき、結構高く見える。
 展望台には、新世界の串カツ屋で見かけるビリケンさんの像もあった。【写真左・右】

 
 そこからさらに500円で、さらに上の特別展望台に登った。
 非常階段のような階段を上がると、ここは完全に屋外で柵があるのみである。【写真左】
 高所恐怖症の人は耐えられないであろう。【写真右】

 帰りは、エレベータで3階に到着する。ここでは、通天閣の歴史を見れるスペースがある。
 初代通天閣が戦前に建設されたことを考えると、これは東京タワーと張り合ってアピールできる点だろう。
 戦前はロープウェーも営業されていたことを示す写真もあった。
 渋谷東急デパートでもロープウェーがあったが、いずれも今は営業していない。ロープウェーは 維持費がかかって管理が難しいのかもしれない。


6.阪神本線

 通天閣を出た後は、JRの新今宮から大阪環状線に乗り西九条で降りた。
 この頃になると、もう昼になっていたので、駅の蕎麦屋で昼食をとった。

 阪神なんば線で、ここからは神戸方面に乗り、新たに高架化された区間を見る。
 阪神本線では、高架化工事をしており、前回は武庫川〜甲子園の鳴尾駅下りホームの高架化を見た。
 前回と比べると、だいぶ上りホームも工事が進んでいる。
 この区間は今年度あたりに上りホームも高架化されるという。

 
 今回は、新たに去年12月に芦屋〜魚崎の深江・青木(おおぎ)の2駅の下りホームの高架化を見てきた。
 深江駅は、完成後は相対式ホームになるようだ。【写真左】
 コンコースは、下りは完成しているが、地上の上りホームとはつながっていない。【写真右】

  
 次の青木駅では、緩急接続ができるように、島式2線の構造だ。【写真左・中】
 深江同様にコンコースは上下断絶した状態になっている。【写真右】

  
 魚崎まで行ったら、コンコースが上下分離して見れなかった上りホームを見るために逆方向に乗ってみた。
 青木駅は上りホームも2線だった。【写真左・中】
 コンコースは地下にあり、高架化完成後は埋められるのだろう。【写真右】

 
 深江駅も、1線である点を除けば似たようなホーム構造だった。【写真左】
 コンコースは同様に地下にあり、すでに地上時代の下りホームへの階段とおぼしき場所はコンクリートで埋められていた。【写真右】

 いずれも、下りホームは高架化されて半年以上が経っているので地上線路は撤去されていた。
 この線路の跡地に上り高架ホームが建設される。

 次の芦屋まで行き、三宮方面に向かった。


7.JR神戸線

 少し時間に余裕があったので、久しぶりに和田岬線に乗ってみようかと思ったが、朝と夕方しか運行していないということなので 諦め、少し早いがここから新大阪まで行き、新幹線で帰ることにした。
 一度大阪で降りて、新幹線の切符を買って新大阪まで行った。
 ここでは、在来線はまたホームの工事の進展があり、停止ホームが変更していた。
 ここでは、おおさか東線乗り入れのためにホームを増設している。
 後で気が付いたことだが、南海本線でも高架化工事が進展していたので、次に来た時には行ってみようと思う。
 また、JR神戸線・京都線225系や試運転の323系も見られなかったので、それらも見てみたい。


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