第17回関西旅行 2015年1月10日〜11日(2015/01/14)


約1年ぶりの泊りがけの旅行だ。
ちょうど去年も1月に関西に旅行に行って以来になる。
今までは東海道新幹線で行く時にはいつも新横浜から乗っていたが、今回は久々であり、 なおかつ3連休の初日で混雑し、自由席が確保できない可能性があることを考慮し、品川から乗車した。
それでも連休中なので、やはり混雑しており、2本目でようやく自由席を確保できそうな列車に乗った。
米原付近になると、雪が降っていたようで、一面の銀世界になった。


1.近鉄京都線・奈良線(近鉄京都〜大和西大寺〜鶴橋)

今回の旅行では、ホテルは京都に予約したが、そこからは近鉄で一度大阪方面に向かう。
新幹線で京都まで約2時間。到着した頃には昼時になっていたので、駅の構内の蕎麦屋で昼食を取った。
にしんそばのセットがおいしかった。
にしんそばは、鰊の甘露煮を蕎麦に乗せたもので、主に京都地方の名物のようだ。
食事が終わった後は、まずは近鉄で大和西大寺まで向かい、その後は奈良線で大阪方面へと移動する。
このルートは、京都から大阪に向かうには、遠回りなルートで、近いのは京阪かJRか阪急だろう。
  
近鉄奈良線は、長い間、瓢箪山〜八戸ノ里間で、高架化工事をしていた。2010年に下り線が高架化されていたが、 上り線が去年の9月21日についに高架化された。これにより、途中の東花園・河内花園・若江岩田の3駅は上下線全て高架化された。
西大寺から乗った急行は、今回高架化された3駅は通過するので、直前の石切で各駅停車に乗り換えた。
東花園駅は、阪神・山陽からの直通電車の折り返しも多数設定されている2面4線の駅だ。【写真左】
次の河内花園・若江岩田の2駅は、共に相対式の高架ホームだった。【写真中・右】
そして、鶴橋からはJRの大阪環状線に乗り換え、京阪に接続している京橋まで乗った。


2.大阪環状線(鶴橋〜京橋)
大阪環状線は、現在は国鉄時代以来の103系の車両のイメージがあるが、2016年には新車両に置き換わる予定だという。
103系は4扉車だが、新規導入車両は3扉になる予定だ。通勤ラッシュ対策が課題の首都圏の電車が扉数が減るのは理由がある。
大阪環状線は、関東における山手線とは違い、完全に他路線から独立した系統ではない。
大和路線・阪和線なども線路を共有しており、一区間では「はるか」などの特急も走行する。
大和路線・阪和線の普通列車は3扉のため、それらと車両の仕様の統一を図りたいらしい。


3.京阪電車(京橋〜樟葉)
 
京橋からは、展示施設のある樟葉駅まで京阪で行くが、うまい具合に特急が来てくれた。
京阪電車の最速種別は特急であり、追加料金が不要で乗れるので便利ではあるが、 2階建て車両の有無が駅の時刻表では明記されていないようだ。
扉の数だけは書いてあり、2階建て車両連結編成が2扉車なので、それで判断するしかないのか。
中之島延伸開業に対応して製作された新3000系も特急として運行されており、こちらは3扉なので、 2階建て車両は連結されていない。
京橋を出ると、枚方市に停車し、次が樟葉駅だった。


4.SANZEN-HIROBA(くずはモール内)
樟葉駅のすぐ先には、くずはモールという商業施設がある。
  
  
この施設は増床され、去年の3月に新たに「SANZEN-HIROBA」と呼ばれる区画に、旧3000系、いわゆるテレビカー が生態保存されていた。
この広場は、ライブなどの会場にもなっており、今日もアーティストが無料ライブをやっていたが、 車両が設置されている場所以外は、壁一面に資料や写真が展示されている。
この車両は内部に入ることもできて、テレビも設置されていた。
喫茶店もあり、3000系を模したお菓子などもあり、値段も手頃だったが、今一つ品揃えは多いとはいえなかった。
もっともテレビカーの方は、携帯電話で動画が観れる時代の流れのせいか、もう廃止になっているようだ。
壁には、往年の車両なども写真もある。
三条〜出町柳の開業は、京阪の歴史の中で結構最近だというのが分かる。


5.京阪電車(樟葉〜三条)
 
そこからは、また京阪で京都方面にあるホテルに向かうが、3000系特急が来たので思わず乗った。
しかし、先述の通り、これには2階建て車両が連結されていない。
そのため、七条で下車し、後に来た2扉の8000系に乗り換え、2階建て車両に乗った。
関東地域でも、無料の2階建て車両走ってほしいと思う。


6.京都市営 東西線(三条京阪〜二条)

三条からホテルに向かうには、JR丹波口に行く必要があるけど、京都に出なくても東西線で二条まで乗れば乗換えが 可能ということが分かったので、急ぐとことにした。
もう陽は落ちかかっている。
東西線は、全駅ホームドアがあるので、写真は撮りにくい。


7.JR山陰本線(二条〜丹波口)
  
地下鉄から地上に出たら、巨大な寺のようなイメージの屋根を持つJR山陰本線の駅舎が見える。【写真左・中】
10年位前に乗ったことがあったが、こんなデザインの駅だったろうか。
そこから上り線で1駅で、ホテルのある丹波口駅に到着。【写真右】
途中はずっと高架線だった。

本当は、大阪の便利なところにホテルを予約したかったが、連休のためどこも満員だったので、 今回は京都の郊外の交通の便が少し良くないところに泊まることになった。
商店街がないので、店はまばらで、コンビニの数も少なかった。
よく利用している系列のビジネスホテルだが、値段の手頃さと旅行記を作成するためのPCレンタルサービス(有料)と 朝食おにぎり食べ放題があるのが魅力の一つだ。
比較的最近オープンしたようで、ルームキーはICカードだった。


8.JR山陰本線・奈良線(丹波口〜京都〜木津)

PCのネット速度が今一つ遅いので、1日目の旅行記を書きあげると、夜の3時ごろに眠りについた。
朝は朝食サービスでおにぎり食べ放題なので、たっぷり食べてチェックアウトした。
丹波口からは京都に向かい、そこから奈良線で木津経由で大阪方面に向かう。
東海道本線と接続する地点では、拡張工事中の梅小路蒸気機関車館も見えた。
ここは、昨年閉鎖した大阪の交通科学博物館の後継となる施設へと作り変えられることになる。
  
京都では、「はるか」【写真左】「くろしお」【写真中】「サンダーバード」【写真右】などの特急も多数停車している。
JR奈良線は、近鉄京都線とは逆方向に進む。
 
奈良線は、単線区間も長く、ローカル線のようなイメージがあったが、みやこ路快速という快速電車も設定されている。
各停は、主に103系を使用しているらしい。【写真左】 西日本では東日本と違い、快速と各停は明確に使用する車両を分ける傾向があり、 快速電車にはクロスシートの車両、各停はロングシートの車両が使用されている。

京都から奈良にかけては、様々な会社の路線と交差する。
京都を過ぎると新幹線の高架下をくぐり、東福寺で京阪本線と並走し、六地蔵では京阪宇治線、地下鉄東西線と接続、 新田では近鉄京都線と接続する。
木津では、学研都市線と接続する。【写真右】
思ったよりも本数が少なく、少し駅のホームで待つことになった。


9.JR学研都市線・大阪環状線(木津〜京橋〜新今宮)
 
来た電車は、塚口行きの各駅停車だった。
祝園と京田辺では近鉄と接続している。
途中の松井山手でトイレに行きたくなったので一度降りた。
この電車は各停用車両なので、トイレは付いていないので、一度降りねばならない。

そのまま次の電車に乗り、大阪中心部に向かうが、放出で快速から各停に乗り換えた。【写真左】
ここは、久宝寺からおおさか東線が延びている。【写真右】
おおさか東線は、元々城東貨物線という貨物路線を流用して旅客化しており、当駅から次の駅の鴫野の先で北上し、東海道本線に合流し 新大阪まで向かう計画だ。
この貨物線は、現在電化や複線化など、旅客化に向けて工事が進んでいるが、進捗は大幅に遅れ、開業は2018年の予定だ。
隣の鴫野駅は、将来はおおさか東線との分岐点になる駅である。
降りてみると、既存の相対式ホームの外側に新しいホームが建設中だった。
将来は、この新ホームを学研都市線が使用し、既存のホームがおおさか東線が使用するらしい。

そのまま京橋から環状線に乗り換え、南海に乗り換えられる新今宮まで乗った。


10.南海電車(新今宮〜みさき公園)
 
新今宮からは南海で和歌山方面に向かうが、ここで南海は南海本線と高野線が並走している。
方向別ではなく運行系統別に並んでいる。【写真左】
並走区間は難波から岸里玉出までだが、新今宮の前後にある今宮戎・萩ノ茶屋の2駅は高野線にしか設置されておらず、 南海本線はホームがないので全列車通過する。そのためか、高野線の各駅停車は「各停」、南海本線の各駅停車は「普通」と 区別している。

和歌山方面は距離があるので、急行でも時間がかかる。
南海でも現在は高架化工事を進めている。浜寺公園付近でも高架化の桁が少しずつできている。
泉佐野では関西空港に分岐しているので、ここで和歌山市方面行きに乗り換える。
この泉佐野も、関西空港が開業してからはしばらく地上駅で、長い間高架化工事をしていたのを記憶している。
そこからは、追い抜きなしの普通電車でみさき公園まで乗った。
途中には、間近に海も見えた。
ここは、特急「サザン」も停車し、また支線の多奈川線とも分岐しているので、少し規模の大きい駅だ。【写真右】


11.わくわく電車らんど(みさき公園内)
 
さて、はるばるこのみさき公園まで来た理由は、新たにオープンした南海電車の展示施設を見るためだ。
駅名にもなっている「みさき公園」は、ここにある遊園地の名前だ。
駅を出ると、すぐに遊園地への道があるが、休日だというのに、あまり客は多くない。【写真左】
というかほとんど人がおらずに寂しい状態だった。
南海の展示施設「わくわく電車らんど」は、このみさき公園内にあるが、遊園地の敷地内にあるので、 入場料1350円を払う必要がある。
内部にはアトラクションと併せて動物もおり、動物園としても運営している。【写真右】

  
しばらく構内を歩くと、片隅に電車らんどがあった。
倉庫を改修したような白い建物だった。【写真左】
ちなみに、この建物に入るにも別途入場料400円が発生する。
従って入場料の合計は1750円もかかる。
内部は、多摩動物公園にある京王電鉄の展示施設よりも少し狭い。
内部は、緑の旧塗装の電車、他数量のカットボディが展示されていた。【写真中】
車両の内部にも入れた。【写真右】
かかった費用の割には、展示の規模は小さい。
昨日の京阪の展示スペースの方が無料で質も良かった。
また、展示車両ももう少し考えた方がいい。
特に、サザンやラピートについては、現在も現役の車両だ。客の中には、これらに乗ってきたばかりの人もいるだろう。
こういう車両を展示しても、展示施設で金を払ってまで実に来る人もどれだけいるだろうか。
せめて、この電車らんどだけ館外扱いにしてほしいものだ。
また、鉄道以外の遊園地の施設の真新しいものがなく、客もまだらだった。
大阪中心部からも遠いせいだろう。
電車らんどを出たら、すぐに駅に戻った。


12.南海多奈川線(みさき公園〜多奈川)
  
もう15時を過ぎていたので、大阪まで戻ろうかとも思ったが、ここで支線の多奈川線を終点の多奈川まで乗ってみようと思った。
ちょうど電車が来ていた上に、終点まで10分足らずなので、容易に戻って来れる。

多奈川線は、わずか3駅の支線だが、そのいずれの駅も、ホーム長は約6両分あった。編成は現在2両のみなので、 余った部分は柵がしてあり、入ることはできずに使用されていない。【写真左】
しかも、駅には複線分のスペースがありながら、線路を撤去し、片方のホームの朽ち果てている。
終点の多奈川でも、6両分あったらしいホームの1線しか使用されていない。【写真中】
全区間で単線なので、列車交換もできないので、2両1本が行き来しているのみだろう。
かつては、多奈川の港からは船も出ており、往年は難波から直通列車も出ていたとのことだ。【写真右】
どうも衰退の一途をたどっているようで、廃止の二文字が頭をよぎる。
和歌山方面の南海線は行く前に廃止になってしまった路線もある。


13.特急サザン
  
みさき公園まで戻った後は、新幹線で帰るのだが、距離も長いので、特急サザンに乗ることにした。
関空方面へのアクセス特急であるラピートとは違い、サザンは和歌山方面とを結ぶ特急だ。
和歌山市の先の和歌山港まで行っているのもあるようだ。

編成は8両編成だが、難波方4両は通常の普通車両だが、和歌山市方4両のみが座席指定の特急用車両と、2編成が連結して運行している。【写真左】
指定券は停車駅のホームの券売機で購入する。
特急車両は扉が1つのみ。車内はどこにでもある有料特急の座席だった。【写真中】

ただし、普通車両から特急車両へは車内から行き来することはできない。
そのため、指定券を購入しながら誤って普通車両に乗った人は、次の停車駅でホームに出て乗り移るようにアナウンスがされていた。
予備知識がない人は気を付けねばならない。
終点の難波では、白と紫に塗られたラピートも停車していた。【写真右】


14.地下鉄御堂筋線・JR京都線(なんば〜梅田(大阪)〜新大阪)
  
ここからはJRで新大阪まで行こうかと思ったが、同じ難波駅でも南海からJRは少し歩くという。
確かに、看板では案内表示がない。
そこで、地下鉄御堂筋線で大阪まで行ってから、新幹線の切符を買おうと思った。
古い10系電車も来た。これらの車両もいつまで現役だろう。【写真左】

JR大阪駅はすっかり新しくなっている、もう昔がどうだったか思い出せないくらいだ。【写真中】
新大阪では、ホーム移設工事がたけなわだった。
ここも、おおさか東線が使用するため、ホーム増設工事をする必要があるのだ。【写真右】

今回は、神戸方面は行っていないので、阪神の高架化工事も、もう少し進捗があれば行きたいと思う。


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