第23回関西旅行 (2024/05/05)
1.北大阪急行
去年のゴールデンウィーク以来、1年ぶりの関西旅行だが、新幹線も少々様変わりしていた。
全席指定で、車内アナウンスもTOKIOから変わっていた。

大阪メトロ御堂筋線と直通運転している北大阪急行は、千里中央〜箕面萱野が2024年3月23日に延伸開業した。
今回の旅行の目玉の一つだ。
江坂までは大阪メトロ、そこから北側は北大阪急行だが、左右に高架道路が平行に通っており、
路線風景はそれほど変わらない。
また駅間はけっこう短い。
開業後は千里中央駅は完全に中間駅となっており、折り返しの電車はない。
千里中央駅の手前には、かつて大阪万博の臨時駅へ向かう線路があったが、現在はトンネルは埋められている。


次の箕面船場阪大前駅は島式1面ホーム、そこを過ぎるとすぐに地上に出て、終点の箕面萱野に到着する。
この付近の旧地名は萱野村といい、赤穂浪士の萱野三平ゆかりの土地だという。
こちらも島式1面ホームだが、もう1線に停車している電車は走るのではなく、
開業の展示スペースとして使用されている。(種別は便宜上「臨時」となっている)
内部は喫茶店にもなっていたので、コーヒーを注文した。
このモケットの色遣いがどことなく阪急に似ている気がする。
ゴールデンウィークということもあり、駅の外でも開業イベントで湧きかえっていた。
2.阪急千里線

その後は、千里中央まで戻り、モノレールに乗り換える。
中間駅となったこの駅も、吹き抜けになっていたり、独特の構造になっている。
モノレールで次の山田駅で阪急千里線に乗り換えて、久しく行っていなかった終点の北千里まで行ってみた。

終点の北千里駅は、車止めがある以外はオーソドックスな相対式ホームだった。
大阪に着いてからは、あまり来ていなかった千里ニュータウン地域を乗ってみたが、
人口の推移はどうなのだろう。
3.阪急京都線
ここからは、淡路駅の高架化工事状況を見ながら、梅田方面に向かう予定だ。


おそらく関西地方最も大工事で、いわゆる「要塞駅」となる。
千里線では、淡路駅の手前の下新庄駅から高架駅となる。
2層高架である上に、新幹線やJR線の高架を跨ぐので、本当に高い場所にある。
完成まではまだまだかかるが、変化が楽しみだ。
十三駅付近でも、なにわ筋線の工事が始まるらしいが、まだ兆候は見つからなかった。
4.阪神本線

梅田に着いた後は、阪神の大阪梅田駅のリニューアル後の様子を見た。
去年の5月末に、去年訪れた際には工事中だった3番線が使用開始されていた。
これで、6両編成を停車できるホームも増えた。
野田駅まで乗った後は、少し歩いてJR環状線に乗り換えた。
5.JR神戸線

環状線で大阪駅まで戻った後は、久しく乗っていなかったJRで三ノ宮まで乗った。
ポートライナー駅は工事していたようだが、これは8両化工事なのだろうか。
新交通システムで8両編成は関東地方でも見られず、日本初なので面白そうだ。
6.阪神なんば線

ここからは阪神で大阪に戻るつもりだが、戻りは阪神なんば線で淀川橋梁の工事を見に行く。
大物駅を過ぎて、本線と分岐した後は淀川橋梁を渡るが、渡った後の福駅は、仮ホームに切り替わっていた。
橋梁架け替えといっても、実際には高さが変わるので、事実上の高架化工事である。
7.阪堺電車
阪神を西九条で降りた後は、環状線に乗り換えて、天王寺まで乗った。


その後は、路面電車である阪堺電車を乗った。
ここも何度かの工事で停留所が移動したりしてからは一度も乗る機会がなかった。
低床式車両も走っているが、レトロな車両もまだまだ健在だった。
専用軌道だけでなく、併用軌道の区間も多かった。

住吉で恵美須町方面から来た路線と合流するので、ここで降りて恵美須町方面に乗り換えた。
本数では、天王寺方面よりも少ないようだ。
8.大阪メトロ堺筋線

もう夕方になっていたので、ホテルに向かうのだが、その前に終点の天下茶屋駅まで乗ってみようと思った。
地下鉄には珍しく、2面3線の変則的なホームだった。
ホテルに戻った後は夕食と買出しに行った後は、部屋で雑誌のパズルなどをしながら過ごした。
9.南海高師浜線
ホテルの朝食を取った後、チェックアウトまで部屋でのんびりした後は、難波駅まで行き、
4月6日に使用開始となった高師浜線のホームを見に行った。

南海本線は、まだまだ高架化工事は続くが、浜寺公園駅付近では、高架化に備えて、
上を交差する阪堺電車は地上化されて並行して走るようになるのだという。
こちらも進展が楽しみだ。

高師浜線との分岐駅である羽衣駅では、本線の高架化は完了していたが、高師浜線は
2021年から運休しており、実に3年ほどもバス輸送で代替していた。
利用状況も考慮の上なのだろうが、これも異例の対応だ。

終点の高師浜方面は、従来から高架ホームだったようだ。
10.JR羽衣線・阪和線
高師浜からは羽衣まで戻って、その後はJR線で天王寺まで戻った。

JRの駅は少し高架沿いに歩くが、駅名は東羽衣駅である。
南海高師浜線が2両編成だったのに対し、羽衣線は4両編成なので、少し長く感じる。
東羽衣駅は2面1線だが、利用状況のためか、片側は閉鎖されており、立ち入ることはできない。
わずか1駅で阪和線と接続する鳳駅に到着する。
ここからは快速で天王寺駅まで戻り、駅の蕎麦屋で昼食を取った。
11.近鉄南大阪線
JR天王寺駅は、近鉄南大阪線の大阪側のターミナル駅だが、駅名は大阪阿部野橋駅だ。
長くても6両編成程度だが、橿原神宮まで行く主要幹線の一つだ。

他の近鉄路線の軌間が標準軌なのとは異なり、様々な経緯から、この路線のみは狭軌が採用されており、
系統も独立している。
柏原駅からJRに乗り換えて、奈良方面に行き区予定だ。
てっきり高架化工事があると思い、遠回りしてみたが、乗った区間には高架化区間はなさそうだった。
12.JR大和路線・奈良線
柏原駅では、近鉄とJRは一部ホームを共有しており、簡易ICカードシステムがあるので、
忘れずにタッチせねばならない。

郡山駅の手前からは、ここでも高架化工事のため、線路の移設が行われていた。
まだ移設されたばかりなので、高架化工事はこれからが本番だ。
奈良を過ぎて、去年複線化工事が完了した六地蔵駅で降りて、地下鉄東西線に乗り換えた。
13.京都市営 東西線

東西線は、都営地下鉄大江戸線のようなミニサイズのリニア地下鉄だ。
御陵駅からは、京阪京津線との直通電車と合流する。
基本的に、島式ホームのみで、フルスクリーンのホームドアが完備されている。
三条京阪駅からは、京阪に乗り換えて大阪方面まで戻る。
14.京阪本線

京阪でも高架化工事が始まるようだが、どの辺りが工事区間かよく分からなかった。
出町柳方面にも行きたかったが、夕方になっていたので今回は見送ることにした。
古くから、京阪の特急は優等料金不要の二階建て車両が名物だったが、
それに加えてプレミアムカーが快速急行と特急に1両連結されるようになった。
そのせいか、その部分は車内移動できないので、二階建て車両から先頭に移動することができず、
乗り鉄にとっては不便に感じる。
これなら二階建て車両を有料化してサービス向上にした方が良かったかもしれない。
終点の淀屋橋まで乗ったが、天満橋から分岐する中之島線の終点では、今は閑散としているらしいが、
将来はなにわ筋線との接続駅ともなる。
この後は新大阪に向かい、帰りの新幹線で帰途に就いた。
15.まとめ
今回は、工事区間を多く訪れたので前回や前々回と同じような場所を通った。
中央線の森ノ宮の車庫線の建設も始まったようだし、コスモスクエアから夢洲への延伸も
来年完成予定だ。
何よりも万博とそこに向かう交通網の整備が楽しみだ。
さらに先になるが、なにわ筋線やモノレールの瓜生堂への建設も進んでいるようだ。
例年は万博があるので、1泊だけではなく余裕を持ってまた行きたい。
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