東急目黒線奥沢駅通過線設置工事(上り新ホーム・通過線使用開始) (2022/03/12)


 奥沢駅の改良工事の進捗に伴い、先日の2月26日に上りホームの新駅舎が使用開始となった。
 そして、その2週間後の3月12日のダイヤ改正からいよいよ上り新ホームも使用開始となったので、 その様子をレポートした。
 2020年2月頃に折り返し用の3番線が使用停止となり、仮設ホームを2番線として使用していた。
 3番線は新ホームとして復活し、2番線は仮設ホームが廃止されて通過線として使用開始なった。

 
 新駅舎の切り替えについての詳細は、東急目黒線奥沢駅通過線設置工事(上り新駅舎使用開始)を参照。

1.上りホーム切り替え前 2022年3月11日
 2020年12月頃に目黒方を3両ほど移動して仮設ホームとして営業していたが、3月11日で使用は終了となる。
 その最終日の様子を撮影してきた。

 
 下りのホームにある駅員室にあるテープカットのるるんは東急社員の私物らしい。

   
 新ホーム日吉方1両分は通路として使用され、もうホームドアの設置及びステッカー等の案内サインも貼付が 済んでいた。
 仮設2番線への通路の真ん中にも有楽町線豊洲駅のようにホームドアが設置され、ホームの切り替えまで最小限の 作業で済むようにしている。
 椅子などの不要なものも撤去されている。

   
 新ホームは照明は灯っているものの、ホームドアはまだ通電されていないらしく開放のままとなっている。
 先月辺りからパネルの壁だった2番線は簡易な仮柵に代わり、新ホームが見えるようになった。
 仮設ホームに設置されたホームドアはついに駅カラーステッカーは貼られなかった。
 この眺めもこの日で見納めだ。


2.上りホーム切り替え後 2022年3月12日
 一夜明けて3月12日、切り替え作業は滞りなく完了したようである。

 
 前日に見たのるるんのテープカットも切られていた。

   
 改札に近い部分は思ったより広い。
 前日まで使用していた仮設ホームは通路及び最低限の床だけの撤去作業をした状態でまだ残っており、 今後撤去作業が本格化するのだろう。
 通過線としての使用が始まった2番線は、各停の退避を行わない場合でも急行は通過線を使用する。
 使用終了となった2番線のホームドアは、まだ新しいはずなので、 日吉駅の停止位置移設工事などに転用されるのだろうか。

   
 上りホームと同じように待合室も完備されている。
 上りと異なるのは、外部の私有地ではなく車両基地があるので窓が付いている点だ。
 工事前とは違い、留置線側にはホームの乗降口がないが、留置されている車両を間近で覗くことができる。
 使用開始当初から8両分長さが構築済みだが、先端部の柵が未設置なので、 下りホーム同様に目黒方2両は現時点では未開放となっている。
 だが、8両編成の運転開始が4月上旬に控えているので、あと数週間以内には完全に開放されるのだろう。

 新駅舎も含めて、多彩な車両が見やすくなったのはありがたいと思うが、今回のダイヤ改正で通過待ちが行われるのは 平日1本のみという限定的な運用だそうだ。
 理由は、武蔵小山駅以外には下り線の新たな通過退避設備はないからだと思われる。
 今後、相鉄との直通を控えてさらなる輸送力増強するなら、武蔵小杉の日吉方にかつてあった東横線の渡り線を 復活させて元住吉の通過線を共有できるようにするなど、下り線の退避設備も設ける必要がありそうだ。

 これ以後のホームの8両化工事については、東急目黒線8両化工事状況(2021年)を参照。


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